【2026-⑭】目的は何ですか? 助成金申請で正しく進むために
助成金は、「まとまった資金を得られるので、経営の大きな助けになる」。
助成金の申請のページで、私はこのように記載しています。
ですが、このままだと助成金に対して少し誤解が生じるかもしれないので、本記事でもう少し補足します。
これらはあくまで私個人の考えですが、助成金の申請を考えている事業主のあなたにも、同じ考えを持ってほしいと思います。
助成金を受給したい事業主と、その申請を手伝う社労士の両者が同じ考えをもって作業を行うことで、申請から受給まですみやかに進んでいきます。
そして、同じ目標に向かって進んでいくことで、受給した助成金を有効に活用することができるでしょう。
難解で複雑な手続きを経てようやく受給できた助成金ですから、単なる資金で終わらせずに、実のある使い方を目指しましょう。
目次
1 目的を誤らない
2 間違える前に
1 目的を誤らない
一度に数十万円や数百万円のお金が入ってくるのは、企業にとっては経営の大きな助け。
優れた就業規則や従業員の教育訓練に比べると、直接的で即効性のある経営改善であることは確かでしょう。
経営者にはとても魅力的ですが、助成金に対するイメージや価値観を見誤っていると、最初の段階から進む方向を間違えてしまいます。
最もありがちで、最もあってはいけない間違いは、「受給を目的とすること」。
この考えが第一目標に据えられると、申請への作業が最初から誤った方向に進んでいきます。
これから行う作業のすべてが、「助成金のための作業」になってしまうのです。
「助成金を受け取るには要件を満たさなければならないのだから、そのための作業を進めるのは当然じゃないか!」という意見もあるでしょう。
その視点で考えれば、それが正しいです。
助成金は、必要な要件が満たされて、初めて支給対象になります。
現状で要件を満たしていなければ、それを満たすための作業を行うことになります。
けれど、することは同じでも、本来の目的を間違えないように気を付けてください。
その作業は「助成金のため」ではなく、「経営改善のため」のはずです。
- 非正規社員の正社員化
- 賃金の引き上げ
- 多様な有給休暇制度の導入
- 育児休業制度の充実
- 生産性向上のための設備投資
など
これらの作業が達成されることで、新入社員の増加や従業員の定着につながり、就労意欲の向上と業務改善に発展して、会社の経営を元気にします。
助成金を申請するにあたって、目指すべきはこういうことです。
「助成金で儲けよう」などと思ってはいけません。
何のために助成金を申請するのか。
その目的を見誤らず、正しく持つこと。
これを堅持して、申請手続きを進めていきましょう。
2 間違える前に
利益率5%の会社が、100万円の助成金を受給した場合。
単純に計算すると、売上高2000万円を達成したのと同じ効果と言えます。
こうして考えると、いかに大きなお金であるかが実感されるでしょう。
中小の事業者にとって「数千万円の売上高に相当」ともなれば、魅力的に見えるのは自然なことです。
この大きな資金を、「大きな売上高」と見るか、「経営改善の後押し」と見るか。
この価値観の違いが、今後の経営を分けるかもしれません。
「助成金を申請したい」
その助成金は、何のために使うお考えですか?
- 「決まっていない」
- 「迷っている」
- 「よくわからない」
そんな迷いを晴らして正しく導くのも、社労士の役割です。
くり返します。
助成金を受給したい事業主と、その申請を手伝う社労士の両者が同じ考えをもって作業を行うことで、申請から受給まですみやかに進んでいきます。
そして、同じ目標に向かって進んでいくことで、受給した助成金を有効に活用することができます。
進む方向を間違える前に、社労士に相談してくださいね。
【関連ページ】
